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社会学(レポート)

この1章を選んだ理由・目的

 

僕がこの第6章の「カツオで地域をおこす」を選んだ理由として、第一に「カツオの正体」や「かつお節をつくる」の章に興味がなかったのである。第二に、おそらく高知県の田舎の方の地域をおこす話であろうと、なんとなく予想できたのでこのテーマを選択しました。第三に、地域活性させるにはどうしたらいいのか?また、どのような問題があるのか?などについては以前からたいへん興味があったので、目次に書いてあるように、高知県中土佐町、鹿児島県枕崎市、静岡県御前崎町のローカルな特色、問題や改善を知ることができたらいいなと思いこの章を選びました。

 

(2)第6章の要約

 

まず第6章では3つの地域の特色や教育、文化、祭りなどを各地域ごとに写真を使って分かりやすく説明するといった形になっていると思う。

・高知県土佐町の場合

この土佐町では1990年にふるさと創生一億円事業で町のシンボルとして純金カツオをつくったので話題を集めた。このカツオを拝見するために約3万3000人が訪れた。

中土佐町は高知県南西部にあり、人口は2002年時で約7,387人の町である。第1次産業の人口は20%に達している。農業ではハウス栽培、漁業ではカツオ一本釣り漁業が盛んである。県下屈指の規模であるカツオ一本釣り漁船が17隻稼動している。

〇問題点 

近年は漁船数の減少に加えて、漁業就業者の減少と高齢化も進行している。さらに、町人口の減少傾向も続き、若年人口の流出により高齢者比率が約27%に及び、1990年4月には過疎地域活性化特別措置法の過疎地域に指定され、町全体の活気を失いつつあった。

  〇改善策

1992年から1993年にかけて、中土佐町内3地区の代表と漁業・商業・農業などの分野で活躍している住民による「町づくり小委員会」と、各業界団体の代表者による「地域振興懇談会」が組織され、町づくりに関する議論が活発に行われた。

  〇結果

高速道路など、交通拠点施設お設置し、カツオをテーマにした町づくりをする必要性が提案された。「温泉宿」「タタキづくり体験施設」「農作物の販売・加工施設」などがその具体的な方策である。名物の露天風呂と地元の旬の素材を生かした料理の甲斐あって、さまざまな雑誌。新聞テレビなどのマスコミでとりあげられ、宿泊客も10ヶ月で1万人を突破し、見込み以上の集客となった。経常収支はその後も毎年黒字が続き町財政への補填も行われている。これら3つの施設が観光客を惹きつける導線となって町内におおきな効果があらわれている。交流人口の増加によって、当初の予想を超えた経済的な効果もでてきた。財政力に限界があるためソフト面でのPRに比重を置いている。こうして「カツオの町」として県内外で知名度を上げることに成功した中土佐町は1999年に国土庁長官賞・全国過疎地域活性化連盟会長賞を受賞した。

鹿児島県枕崎市の場合

2度のオイルショックや200カイリ問題のためカツオ漁業の経営は悪化していった。そんな中、それを打破するために発案されたカツオノボリが1983年から行われるようになった。市民の希望のシンボルである。現在でも4月下旬から5月上旬にカツオノボリを掲揚する家庭もふえた。カツオノボリはカツオ漁業とかつお節製造業などの地上産業の停滞、教育現場の荒廃といった地域の窮地を克服するために考案されたのである。

  〇この市の特徴

人口26,560人(2002年)で今現在、かつお節生産量(約1万6000トン)が日本一となっている。海外の漁場と国内の消費地を結ぶ日本本土最南端の水産物流通加工拠点港に成長した。

静岡県御前崎町の場合

カツオのことが直接的に教育現場へ導入・実践されている事例としては、カツオ釣り体操がある。御前崎中学校は1952年に産業教育優良校として文部大臣表彰を受けた。このように地域と一体となって産業教育の実践が推進され、御前崎中学校は戦前以上にマスコミで紹介され、水産教育の実践校として高い評価を得た。

〇特徴

ここは農耕に適した土地が狭く、農地利用に限界があるために、漁業に依存した生活が歴史的に営まれ、カツオ一本釣り漁業が発展してきた。現在も、カツオやマグロの遠洋・ 近海漁業を中心に、シラスやイセエビ、サザエなどの沿岸漁業も行われ、温泉利用によるマダイやヒラメなどの養殖業も試みられている。

 

(3) 6章に関する意見・感想・新たな情報整理

 

思っていたよりもさらにすごい発想で、どの地域も町おこしをしていると感じました。土佐町での近年は漁船数の減少に加えて、漁業就業者の減少と高齢化も進行していて、さらに、町人口の減少傾向も続き、若年人口の流出により高齢者比率が約27%に及び、1990年4月には過疎地域活性化特別措置法の過疎地域に指定され、町全体の活気を失いつつあったにもかかわらずに、※住民※による町づくりに関する議論が活発に行われた点がとてもよかったように思われます。

やはり事前の打ち合わせ会議や総勢300人ほどの町民や地域住民の毎年のボランティアがあってこそできるイベントであることは言うまでもないことだと思います。住民のエネルギーが集結されて土佐町を代表する一大イベントになったと思います。以上のことから、松山でもよりよい地域の具体的な案などの議論がされていますが、もっとこの地域に住んでいる住民一人一人がボランティア精神で地域のことをよく知ることが必要だと痛感しました。

 

また、カツオについて興味が出てきたので調べてみました。鰹といえば一本釣り。それには訳があります。鰹は非常に身の弱い魚、網などで引き上げると、魚同士がぶつかり、それだけで身が崩れてしまいます。そのため、古くからこの一本釣りという漁法がとられてきました。その痛みやすさから、昔「毒魚」とも呼ばれていました。江戸時代、土佐で鰹の刺身による食中毒が発生、時の領主から鰹の生食禁止令が出されました。それでもどうしても刺身が食べたいと思った庶民が、表面だけあぶり、焼き魚に見せかけ食べた、こうして「鰹のタタキ」が生まれたといわれています。タタキは発祥の地にちなみ『土佐作り』とも呼ばれます。以前は各家の土間で藁を焼いてたたきを作っていました。土間の呼び名「たたき」から「鰹のタタキ」という名前がついたとも言われています。タタキに添えられるニンニク。これは秀吉の朝鮮出兵に参加した、土佐の長宗我部氏が帰国に際して連れてきた朝鮮人の影響とも言われています。また、なぜこれほどまでに日本人が鰹を食べ始めたのか調べてみると、歴史は縄文時代にまで遡ります。宮城県の里浜貝塚からは、鰹の骨が出土しました。鰹は黒潮に乗って回遊するため、黒潮沿岸の漁村では鰹漁が盛んでした。特に紀州・和歌山の漁師たちは黒潮にのって鰹を追い、日本各地にその漁法を伝えてきました。勝浦や伊豆と共に、関東の鰹水揚げ港として知られる、千葉県 銚子。ここにも紀州からやって来た漁師たちが鰹漁を伝授しました。そしてもう一つ、鰹のタタキに欠かせない調味料「醤油」も伝えました。関東随一の醤油生産地、銚子。この醤油の製法も実は鰹漁と共に紀州から伝わった物なのです。

1776年、江戸で『初物評判福寿草』という初物の番付が出版されました。春の菜の花、秋の初鮭などを抑え、最高位の「極上上吉」に選ばれたのが夏の初鰹でした。初物を食べると75日寿命が延びると信じられていた当時、初鰹にいたっては750日も寿命が延びると言われていました。

文化九年、日本橋魚河岸に入荷した初鰹に一本三両の値がついたといいます、三両といえば当時の下級武士の年収に匹敵するほどの値段。無理をしてでも人に先駆けて初物を食べるが江戸っ子の粋だったのです。保存状態が良くなかった当時、カツオは殺菌作用の強いカラシと一緒に食べていました。「初鰹 銭とからしで 二度なみだ」という川柳に当時の江戸っ子たちの心情がよく表れています。関西では長く鰹の生食をしていませんでした、しかし、鰹節の文化は華やかに開花しました。鰹節には種類があって、荒節(鰹を燻し乾燥させたモノ)を削る「カツオ削り節」と枯れ節(荒節の表面にカビをつけ寝かせたモノ)を削る「カツオ節削り節」があるそうです。鰹は古くから結納や結婚式の引き出物に使われてきました、実は鰹節には雄と雌があります。半身のカツオの背中側から作った先が凸型のものが「雄節」。腹側から作った凹型のものが「雌節」と呼ばれ、この雄雌がのし紙の中でぴったり接する形が縁起の良いカメの形になります。更に、鼻と呼ばれる鰹節の先端が梅を、表皮の黒い部分が松、身の削り跡が笹竹を表し、松竹梅が揃います。こうしたことから、鰹節は古くから縁起ものとして、珍重されてきた。

 またかつお節も詳しく調べてみると、かつお節は、料理に「旨味」だけではなく「栄養」をもプラスすることができる万能食材です。ダシを取る原料として使われることの多いかつお節の栄養成分は、加熱しても壊れたりしないのか?これは味噌汁のだしとして使われるくらいなので、大丈夫そうです。ならば、かつお節を煮ることで最大どれくらいの栄養成分を抽出することができるのか?

まず、一般に市販されている薄削りの場合は一般に市販されている薄削りの場合はイノシン酸は、最初の3分ではわずか50%だったのが、 20分間グツグツ煮出し続けると、75%に上昇する。アンセリン・カルノシンの場合は20分煮ると、およそ60%が抽出されることが分かりました。つまり20分も煮れば、かつお節に含まれる栄養成分のおよそ90%もが抽出できることが判明!

欲をだして、もっと手軽にいいだしが取れる方法はないのか?

それは80度の低い温度に、たった1分浸すだけ。この方法で、おいしいだけでなく、さらに栄養も豊富なダシはできます。

でもどうせなら、かつお節の栄養を、もっと手軽に100%摂取できる調理法がしりたいので

茶節(ちゃぶし)←枕崎に古くから伝わる伝統料理について調べてみました。湯飲みに味噌と、たっぷりのかつお節を入れあとは緑茶を注ぐだけ。これならダシを取る必要もなく簡単に栄養を100%摂ることができます。

 

参考資料http://owww.tv-asahi.co.jp/syokusai/contents/contents/0029/

教科書:カツオの産業と文化

4215文字

 

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